【目的】VD欠乏は脳動脈瘤破裂を増加させるという仮説を立て、マウス脳動脈瘤モデルを用いて検証した【方法】(実験1)対照食群またはVD欠乏食群に割り付けた各マウスに脳動脈瘤を誘導し、脳動脈瘤発生と破裂の有無を確認した。(実験2)血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、骨髄球の各特異的ビタミンD受容体(VDR)欠損マウスとそれぞれの同腹表現型正常マウスを用い、脳動脈瘤の発生率と破裂率を検証した。【結果】(実験1)対照食群に比べてVD欠乏食群で脳動脈瘤破裂率が高かった。(実験2)血管内皮細胞、血管平滑筋細胞の特異的VDR欠損マウスで脳動脈瘤破裂率が高かった。骨髄球の特異的VDR欠損マウスでは差はなかった。
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