【対象】救命ICUを退室する患者のうち、1)20歳以上、2)救命ICUに5日以上入室、3) 同意が得られた患者。【方法】ICU退室90日目にSF-36による調査で身体機能QOLが基準値以下の場合をPICS-Pとし、PICS-Pの有無で比較した。 【結果】49名同意後参加、うち7名が90日後の回答なく、42名が研究にエントリーした。PICS-Pは74%に認められた。PICS-Pありでは、PICS-Pなしと比較して年齢が有意に高く、ICU退室前の血清アルブミン(栄養の指標)が有意に低く、さらにICU退室前の血清CRP(炎症の指標)が有意に高かった。それ以外のスコアと測定値に有意差を認めなかった。
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