研究課題/領域番号 |
19K09437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
竹中 隆一 大分大学, 医学部, 助教 (90457606)
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研究分担者 |
重光 修 大分大学, 医学部, 客員研究員 (40215968)
松本 重清 大分大学, 医学部, 准教授 (90274761)
濡木 真一 大分大学, 医学部, 講師 (50423702)
安部 隆三 大分大学, 医学部, 教授 (30375795)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 酸化ストレス / ビタミンC / 電子スピン共鳴装置 / 外傷 |
研究成果の概要 |
重症外傷患者の急性期にはビタミンCが低下しており、通常の栄養管理のみでは約1週間低値が遷延することが示された。そしてこの低値は臓器障害と関与していることが示唆された。このことから、重症外傷患者においてビタミンCは臓器障害の程度を把握するマーカーとなる可能性がある。また、適切に補充することが重症外傷患者の治療成績の向上につながる可能性が見いだせた。ビタミンCは過剰投与による害の報告もあり、ただ決まった期間一定量のビタミンCを補充するのではなく、本研究で行ったようにリアルタイムでモニタリングを行いながら適切なタイミングで適切な量のビタミンCを補充することが重要と考えられる。
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自由記述の分野 |
救急集中治療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症外傷患者におけるビタミンCの動向についてはこれまで報告がほぼ無い。今回の検討で、急性期にビタミンCが低下しておりこれが臓器障害と関係していることが証明されたことは今後のビタミンC補充療法の確立にむけて大きな前進と言える。ビタミンCは一般的な食品にも含まれる比較的安価で安全性の高い物質であるため、ビタミンCにより治療成績が向上することに繋がれば社会的意義は非常に大きい。本研究では重症外傷患者に対するビタミンC補充療法の確立のための第一歩となったと考えられる。
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