研究課題/領域番号 |
19K09457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
香川 尚己 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (50444542)
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研究分担者 |
坪井 昭博 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教授 (10372608)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 悪性神経膠腫 / 免疫応答 / heterogeneity / 腫瘍幹細胞 / 腫瘍血管正常化 |
研究成果の概要 |
腫瘍血管正常化因子の解析の中で同定されたLPA4(lysophosphatidic acid receptor 4)について研究を行った。LPA4の悪性神経膠腫における役割と治療応用の可能性について解析を行った。LPA4投与後は血管数が増加し血管の機能が向上した。Patient-derived xenograftモデルで LPA4 の効果を検証したところ、LPA4 活性化は脳腫瘍の微細な血管網形成を促進すると考えられ、さらに脳腫瘍へのリンパ球の浸潤に寄与することが明らかとなった。また、LPA4と抗PD-1抗体の組み合わせは、抗PD-1抗体単剤と比較して生存期間を延長することが示された。
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自由記述の分野 |
脳腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年急速に解明が進んでいる神経膠腫のゲノム異常と分子分類による予後予測に加えて、腫瘍幹細胞や微小環境による腫瘍免疫抑制の解明、免疫療法(ワクチンや細胞療法)と新生血管抑制因子を含む分子標的薬との組み合わせやタイミングなどを模索することにより、我が国発信の免疫療法を含んだ新たな臨床試験の可能性が広がり、治療成績を改善させる礎となることを期待するものである。
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