研究課題/領域番号 |
19K09545
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
川口 善治 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (00262527)
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研究分担者 |
北島 勲 富山大学, 大学本部, 理事・副学長 (50214797)
箭原 康人 富山大学, 附属病院, 医員 (60456390)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 脊柱靭帯骨化症 / 後縦靭帯骨化症 / 骨化巣伸展 / ペリオスチン / リン代謝 / 血清リン値 / FGF-23 / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
未だ原因不明の難病である脊柱後縦靭帯骨化症(OPLL)の病態の解明を目的とした。血中のFGF-23、リン、ペリオスチンなどを測定しOPLL群とコントロールで比較した。OPLL骨化巣の伸展の有無を検討した。結果、FGF-23はOPLL群で高値であり、血清リン値はOPLL群で低値を呈した。ペリオスチン値はOPLL群で高値であった。OPLLが伸展していたものでは非伸展群比較して、ペリオスチン値高値をとった。本研究より、OPLLの病態においてリン代謝が関わる可能性が示唆された。またペリオスチンはOPLLの病態と骨化巣の伸展に関与するバイオマーカーとなりうる可能性のあることが分かった。
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自由記述の分野 |
整形外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原因不明の難病である脊柱後縦靭帯骨化症(OPLL)の病態にリン代謝とペリオスチンが関連していることが示唆された。またペリオスチンはOPLLの骨化巣の伸展に関連していることが分かった。この結果から、ペリオスチンは骨化巣の伸展の危険因子を予測するバイオマーカーになりうる可能性があると考えられた。またFGF-23を介したリン代謝を制御することによってOPLLの骨化巣を抑制する可能性があり、IL-17などの薬物療法に期待が持てる。さらにペリオスチンの制御については今後の課題であると考えられた。
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