研究成果の概要 |
2019年度は、精索静脈瘤患者の精液検体の採取に重点を置いてきたが、コロナ渦の影響で2020年4月以降の手術は中止となり、その後も手術件数は増えず思うように検体は集まらなかった。 そのため、無精子症の精巣組織の病理画像をAIによって分類する研究を開始した。2010年から2019年の10年間の無精子症患者に対して精巣内精子採取術 (TESE)を行った275例中264症例の病理標本を対象に合計7,115枚の病理写真を撮影し、精巣内での精子への成熟度を示すJohnsen scoreのAI判別モデルを作成した。2021年5月に英国科学誌 「Scientific Reports」に発表することができた。
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