PCOSは生殖年齢女性で最も罹患頻度の高い(6-20%)内分泌疾患で、排卵障害の原因となり、また妊娠成立後も周産期合併症の発症頻度が高い。したがって、PCOS女性に対しては、不妊治療成績ならびに周産期予後の向上のために、挙児努力前からの健康管理すなわちプレコンセプションケアが勧められる。本研究は、腸内細菌叢への早期介入によりPCOSを予防できる可能性を示唆しており、PCOSの予防戦略を提示したという点で画期的であり、またプレ/プロ/ポストバイオティクスによる介入は、挙児努力中さらには妊娠中の女性に対しても適用可能な介入であり、実現可能性の高い戦略である。
|