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2022 年度 研究成果報告書

着床率向上のための子宮内膜への有効な機械的刺激方法の確立と機序解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09762
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

内田 浩  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90286534)

研究分担者 丸山 哲夫  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (10209702)
内田 明花  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60445236)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードimplantation
研究成果の概要

体外受精における不成功例の7割以上は胚移植後の妊娠不成立による。そのため、成功率向上を目途に移植前の意図的子宮内操作が行われているものの、その効果の機序は不明であった。これまでは擦過による破壊に対する即応的な修復作用により局所的な代謝が上昇することで子宮内膜の受容能が高まると想像されていたが、今回の解析により、胚の接着を起点とした子宮内膜上皮細胞(一部間質細胞)の細胞死によって漏出した同細胞の内溶液により、子宮内膜上皮細胞の胚接着能、進展能を高めるとともに、子宮内膜上皮、間質双方の胚侵入ルートを修復するような求心性の細胞運動を促進させることが明らかとなった。

自由記述の分野

reproduction

研究成果の学術的意義や社会的意義

生殖補助医療において、妊娠率向上のために胚移植前に実施される子宮内膜擦過術は、その機序は不明であった。これまでは擦過による破壊に対する即応的な修復作用により局所的な代謝が上昇することで子宮内膜の受容能が高まると想像されていたが、本研究により、その機序の一旦は胚接着を合図に始まる子宮内膜細胞の細胞死によって表出する細胞内溶液が胚の接着、侵入および、侵入後の子宮内膜組織の修復にまで支援的に働くことによることが明らかとなった。

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公開日: 2024-01-30  

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