研究課題/領域番号 |
19K09824
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構関門医療センター(臨床研究部) (2021) 山口大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
岡田 宗正 独立行政法人国立病院機構関門医療センター(臨床研究部), 放射線科, 生活習慣病対策研究室長 (70380003)
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研究分担者 |
伊東 克能 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00274168)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | postpartum dyspnea / amniotic fluid embolism / dual-energy CT / lung iodine mapping |
研究成果の概要 |
出産後早期(48時間以内)に発症した呼吸困難(AFE)患者さんをdual-energy CT(DECT)で撮影し、同年齢の女性で出産とは無関係で肺血栓塞栓症(PTE)が疑われる患者さんのDECT画像と比較した。PTEの有無により、AFE/PTE/非PTEの3群間でDECTにより得られる肺ヨードマッピング(LIM)値やLIMの欠損パターンについて検討した。 LIMの低灌流域をLIM5(1~5HU)とした場合、PTE群>AFE群>非PTE群でLIM低下が認められた。LIM画像では、AFE群ではgranular/patchyな欠損の割合が高く、特徴的であった。
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自由記述の分野 |
pulmonary circulation; Cardiovascular imaging
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
産後早期に出現する妊婦の呼吸困難例では、肺血栓塞栓症(PTE)に伴うものもあるが、DECTを用いることでgranular/patchyなLIM欠損として認められる。妊婦にもPTE例がある一定程度認められるが、DECTを用いたLIM画像ではgranular/patchyな欠損としてみとめられる。これらの患者では、造影CTで肺動脈内血栓がないことから、肺胞レベルでの小さな血管閉塞(microvascular obstruction)やvasoconstrictionを見ている可能性がある。 羊水塞栓子は、妊婦の血管内に存在しているとされ、DECTは産後呼吸困難の研究に応用可能と思われる。
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