研究課題/領域番号 |
19K09840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
林 琢磨 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 展開医療研究部, 研究室長 (60359726)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 子宮間葉性腫瘍 / 子宮平滑筋肉腫 / ATRX / TP53 / cyclin e / MED12 / 子宮平滑筋腫 / 診断 |
研究成果の概要 |
これまで、提携医療機関(28施設)から、子宮平滑筋肉腫を疑われ外科的治療を受けられた患者336例が、臨床試験PRUM-IBio studyに登録(代表林 琢磨)された。子宮平滑筋肉腫に対する診断法と治療法を確立させるために、現在、336例で、分子病理学的解析が行われている。登録された336症例から65例の薄切組織から抽出されたゲノムDNA/RNAを用いて次世代シークエンサーにより、子宮筋腫と子宮平滑筋肉腫の病的バリアントの検出を行い、子宮平滑筋肉腫の病的バリアントとして、ATRX、Cyclin E amplification、TP53、MDM2、RB1、BRCA1/2などが認められている。
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自由記述の分野 |
婦人科腫瘍
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮平滑筋肉腫の5年生存率は20%未満の難治性悪性腫瘍である。NCCNガイドライン2020年版では、第Ⅲ相試験で、子宮平滑筋肉腫に対する術後治療としての放射線照射や化学療法の有効性は、明確なエビデンスとして示されていない。さらに、子宮平滑筋肉腫の病理組織学的診断は、発症頻度が低く、同一組織型であっても多彩な形態を示すため、しばしば大きな困難を伴う。したがって、子宮平滑筋肉腫に対するバイオマーカーの同定することは、子宮平滑筋肉腫と他の子宮間葉性腫瘍との判別に有効であり、新規診断法と新規治療法に貢献する。
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