研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌における代謝研究、特に頭頸部癌においてはまだ報告が少ない。今回の研究では甲状腺癌において糖代謝HK2, GLUT1,VEGF, GLS1などの代謝酵素が関与していることが示唆され、今後のがん代謝研究のすそ野を広げることができる。また甲状腺癌のオルガノイドを樹立することができ、がん代謝研究においてオルガノイドを用いることで発癌メカニズムの解明、代謝経路の解明、さらに薬剤感受性試験の応用など今後の研究の幅が広がった。現在は、頭頸部扁平上皮癌においてオルガノイドの確立を行っており、頭頸部癌治療の新規治療の開発に結び付けたい。
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