• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

鼻腔洗浄液中の細胞外小胞(エクソソーム、マイクロベシクル)による新規診断法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K09843
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

清水 志乃  滋賀医科大学, 医学部, 医員 (50505592)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードエクソソーム / 細胞外小胞 / 鼻腔洗浄液 / VEGF / 鼻茸線維芽細胞 / 好酸球性副鼻腔炎 / アルツハイマー病
研究成果の概要

エクソソームを含む細胞外小胞は微小な膜小胞体で、様々な細胞から放出され、生体の恒常性維持や病態に関わっている。エクソソームは由来細胞の情報を含有し、細胞間あるいは組織間の情報伝達を担っている。本研究では、ヒト鼻腔洗浄液中からエクソソームを分離できること、そのエクソソームからプロテオーム解析に用いるために十分な蛋白が抽出できることを確認した。鼻腔洗浄液中のエクソソームを用いたリキッドバイオプシーが可能であることが確認できた。また、培養細胞を用いた検討では、新しい細胞間情報伝達物質として、エクソソームを含む細胞外小胞が好酸球性副鼻腔炎の組織リモデリングに関与することを示した。

自由記述の分野

耳鼻咽喉科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

鼻腔洗浄液のエクソソームの回収方法とプロテ―オーム解析について初めての報告である。鼻腔洗浄液の採取は容易に低侵襲で行える利点があり、将来的に簡便で安価な診断法の開発につながる可能性がある。鼻腔洗浄液中の細胞外小胞の検出と解析は、血液検査ではとらえることのできない鼻副鼻腔局所病変の新しい評価法として役立つことが考えられる。嗅神経は脳神経で唯一外界に細胞が暴露されるため、鼻腔のエクソソームの解析によって中枢神経疾患の診断も可能となる可能性がある。また、難治性疾患である好酸球性鼻副鼻腔炎の病態とエクソソームの関係がさらに明らかとなれば治療のターゲットになり得る。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi