研究課題/領域番号 |
19K09970
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
木村 修平 岡山大学, 大学病院, 講師 (90628710)
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研究分担者 |
大内 淑代 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00253229)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 加齢黄斑変性 / 糖尿病網膜症 / iPS-RPE細胞 / 抗血管内皮増殖因子 |
研究成果の概要 |
抗血管内皮増殖因子 (VEGF) 薬が網膜色素 (RPE) 細胞に与える影響を抗VEGF薬の濃度を変えて検討し、抗VEGF薬を1/16および1/64倍希釈したベバシズマブ、アフリベルセプトでは細胞の有意な障害を認めなかった。 組織プラスミノーゲン活性化因子 (tPA) について以前に科研で報告した内容の追加検討を行った。結果はtPAの濃度が濃くなるほど、また、暴露時間が長くなるほど、経皮電気抵抗が低下することを認めた。またtPAによる網膜毒性でRPE細胞はネクローシスによる細胞死を起こすことを示す結果が得られた。
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自由記述の分野 |
眼科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
少量の投与量となる抗VEGF薬 (ベバシズマブ、アフリベルセプト、それぞれ1/16および1/64倍希釈) であれば、対照群と比較して有意な細胞障害を認めなかった。低濃度であれば抗VEGF薬の網膜下投与への可能性が示唆され、今後さらなる追加検討が望まれる。 組織プラスミノーゲン活性化因子 (tPA) は濃度が濃くなるほど、暴露時間が長くなるほど、網膜色素上皮細胞の接着にも悪影響を及ぼし、ネクローシスによるものと思われる細胞死を引き起こしていた。よって、網膜下に投与するtPAは、できるだけ低濃度であることが望ましい。
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