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2021 年度 実績報告書

フックス角膜内皮ジストロフィの病態におけるmTORシグナルの意義

研究課題

研究課題/領域番号 19K09983
研究機関同志社大学

研究代表者

小泉 範子  同志社大学, 生命医科学部, 教授 (20373087)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードフックス角膜内皮ジストロフィ / 薬物治療 / mTORシグナル / ラパマイシン
研究実績の概要

研究代表者らはこれまでに,mTOR阻害剤の1種であるrapamycinがフックス角膜内皮ジストロフィ(FECD)における角膜内皮細胞の細胞死を抑制することを,研究室で樹立した疾患モデル細胞を用いた薬剤スクリーニングにより見出した.また,その作用機序として,mTOR阻害剤が角膜内皮細胞における細胞外マトリックスの過剰産生を抑制することで,小胞体ストレスを抑制する可能性を疾患モデル細胞を用いて示した.2021年度には,2種類のMtorノックアウトマウスを用いた以下の研究を行った.
Johns Hopkins大学から分与されたFECD疾患モデルマウス(VIII型コラーゲン変異マウス)とMtorノックアウトマウスを交配させたマウス(FECD-Mtor KOマウス)を作製し,20,40,60週齢時にスペキュラーマイクロスコープを用いて角膜内皮細胞の形態的特徴を解析した.また採取した角膜内皮細胞の遺伝子発現を調べた.
また,Mtor遺伝子はホモ欠損を行うと胚性致死となることが報告されているため,角膜組織特異的にMtor遺伝子の発現を抑制するMtorコンディショナルノックアウト (cKO) マウスを作製した.現在,同志社大学においてMtor cKOマウスをFECD疾患モデルマウスと掛け合わせたマウス(FECD-Mtor cKOマウス)を作製している.本研究は大阪大学微生物病研究所 伊川正人教授との共同研究である.
今後,これらのMtorノックアウトマウスの解析を進めることにより,FECDの病態におけるmTORシグナルの関与を明らかにし,新規のFECD治療薬の開発に貢献できると考える.

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公開日: 2022-12-28  

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