研究課題/領域番号 |
19K09999
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
岡田 アナベル・あやめ 杏林大学, 医学部, 教授 (50303962)
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研究分担者 |
渡邊 交世 杏林大学, 医学部, 非常勤講師 (90458901)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ぶどう膜炎 |
研究成果の概要 |
本課題ではmicroRNA(miRNA)を用いてVogt-小柳-原田病(原田病)における新しいバイオマーカーの確立を目指し急性期原田病患者、健常人の血清中miRNAの発現についてマイクロアレイを用いて網羅的な解析を行った。その結果、原田病患者の血清中miRNA発現パターンは健常人とは異なるクラスターを形成し、原田病患者において発現の上昇、または低下した16種類のmiRNAが同定された。pathway解析ではcytochrome 450などの酸化ストレスに関連するpathwayが抽出された。以上からmiRNAが原田病の診断、病態理解のための新たなバイオマーカーとして有用である可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
眼科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原田病はメラノサイトに対する全身性自己免疫疾患として知られているが、原田病の発症・病態の分子機序については不明な点が多い。本研究において1) 血清中miRNAは、健常人と急性期原田病では異なる発現パターンを呈していた。2)健常人と比較して原田病患者において発現の上昇、または低下した16種類のmiRNAが同定された。3)pathway解析では酸化ストレスや不飽和脂肪酸の合成に関連するpathwayが抽出された。以上の結果から血清中miRNAが原田病の診断や全身レベルでの病態を理解するうえでの新たなバイオマーカーになりうることが示唆された。
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