研究課題/領域番号 |
19K10055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
坂井 詠子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (10176612)
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研究分担者 |
筑波 隆幸 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (30264055)
山口 優 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (50823308)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 破骨細胞 / 骨吸収 / オートファジー / 酸化ストレス |
研究成果の概要 |
新規オートファジー制御因子Rufy4の破骨細胞分化と骨吸収に対する役割を解明するため、Rufy4遺伝子ノックダウンおよび過剰発現細胞を用いて解析を行った。siRNAによりRufy4遺伝子発現を抑制しても破骨細胞形成に異常はなかったが、骨吸収は顕著に抑制された。逆にRufy4野生型遺伝子の過剰発現細胞では破骨細胞形成に異常はなかったが骨吸収は促進した。RUNドメイン欠失遺伝子過剰発現では破骨細胞形成が促進されたが骨吸収は減少した。以上の結果はRab7と相互作用するRUNドメインを介してRufy4が骨吸収の調節を担っていることを示唆しており、本研究によってRufy4の新たな役割が明らかになった。
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自由記述の分野 |
歯科薬理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によってRufy4がオートファジー制御因子としての機能のみならず破骨細胞分化と骨吸収においても重要な役割を持つことが明らかになった。学術的には、RUNドメインの欠失体過剰発現細胞でosteomorph様構造が多数観察され、破骨細胞のfissionやfusionに対するRUNドメインの重要性が示唆された。今回の成果を基にしたRufy4のRUNドメインによる新たな破骨細胞分化制御機構の更なる解明が期待される。社会的には、特にRufy4のRUNドメイン構造が骨吸収活性を制御しているという知見は、骨粗鬆症や関節炎リウマチなどの硬組織疾患に対する創薬を考える上で有意義な情報であると思われる。
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