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2022 年度 実施状況報告書

骨吸収抑制と骨形成促進作用を持つゲラニルゲラニオールの骨代謝疾患への有効性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K10060
研究機関明海大学

研究代表者

友村 美根子  明海大学, 保健医療学部, 教授 (30217559)

研究分担者 友村 明人  明海大学, 歯学部, 名誉教授 (60188810)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードゲラ二ルゲラニオール / 炎症 / 糖尿病
研究実績の概要

糖尿病において慢性炎症が常態化して骨が脆弱となり骨粗鬆症の要因となることが知られている。ゲラ二ルゲラ二オール(GGOH)は一部の癌細胞に対して抗がん作用を持つことが報告されている。癌細胞の代謝は慢性炎症状態と類似する点が多い。そこでGGOHの作用機序を解明する目的で、今回は扁平上皮癌細胞増殖におけるグルコースとGGOHの影響について検討した。
口腔扁平上皮癌細胞はHSC-2細胞を用いた。イーグル基礎培地 (MEMα)の標準グルコース濃度(1,000mg/L:5.6 mM)にグルコースを添加し、中間グルコース濃度(2,000 mg/L: 11 mM)、高濃度グルコース濃度(4,500 mg/L: 25 mM)のMEMα培地を作製した。10%ウシ胎児血清を含む各MEMα培地でのHSC-2細胞増殖におけるGGOHの抑制効果を検討した。細胞増殖はGGOH添加48時間後でcell counting kit-8で行った。
それぞれのグルコース濃度におけるHSC-2細胞の増殖はあまり変わらなかった。GGOHを添加すると濃度依存的に増殖が抑制された。グルコース1,000mg/L濃度では50μMのGGOHの添加で約43%、2,000mg/L濃度では27%,4,000mg/L濃度では13%の細胞増殖抑制が観察され、GGOHによる癌細胞増殖抑制効果が高グルコース添加によって減弱することがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

・遠隔での実験研究(保健医療学部は実験設備が不十分で、遠隔地にある歯学部で行っているため)
・コロナ禍での物品や試薬の納品の遅れ

今後の研究の推進方策

・骨組織を構成する骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞を高濃度のグルコースで培養し、細胞増殖性,分化マーカー等を指標にしてGGOHの効果を検討する。
・ICRマウスにストレプトゾドシンを投与してⅠ型糖尿病モデルマウスを作成する。GGOH投与による骨組織の形態学的・生化学的効果を検討する。

次年度使用額が生じた理由

理由:物品試薬納品の遅れ、研究時間、実験設備に制限があり研究進行が遅れた。
計画:糖尿病性骨疾患や慢性炎症に対するGGOHの効果について調べる。

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公開日: 2023-12-25  

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