研究課題/領域番号 |
19K10257
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
野上 晋之介 東北大学, 大学病院, 講師 (70573575)
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研究分担者 |
高橋 哲 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60226850)
飯久保 正弘 東北大学, 歯学研究科, 教授 (80302157)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 進行性下顎頭吸収 / 顎関節 / 顎変形症 |
研究成果の概要 |
オボアルブミンを注入し顎関節炎を発症させた家兎の下顎頭に圧縮刺激を与えると、下顎頭吸収を顕著に認めた。さらに顎関節滑液から炎症性サイトカインであるTNF-αを高率に検出できた。一方でオボアルブミンを注入し顎関節炎を発症させた家兎の下顎頭に伸展刺激を与えると、下顎頭吸収はわずかであった。このことから顎関節炎がある状態で下顎頭に圧縮刺激を与えると進行性に下顎頭が吸収することが考えられた。
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自由記述の分野 |
外科系歯学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
下顎頭吸収が生じる原因に過度な機械的圧縮刺激が原因と考えられている。さらに顎関節炎がある場合は、下顎頭吸収が進行性にみられることから、進行性下顎頭吸収の予防的観点として、顎関節炎を抑えることが重要なキーファクターと考えられた。さらに今回の研究より顎関節炎を引き起こし、顕著に下顎頭吸収が認められてていた顎関節滑液より炎症性サイトカインであるTNF-αが過剰に発現していたことから、このTNF-αの発現をいかに抑えるかが進行性下顎頭吸収の予防と治療につながるのではないかと考えられた。
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