研究課題/領域番号 |
19K10276
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
下間 雅史 鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (50612008)
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研究分担者 |
徳山 麗子 鶴見大学, 歯学部, 学内講師 (20380090)
井出 信次 鶴見大学, 歯学部, 助教 (00611998)
里村 一人 鶴見大学, 歯学部, 教授 (80243715)
寺田 知加 鶴見大学, 歯学部, 助教 (40460216)
舘原 誠晃 鶴見大学, 歯学部, 講師 (90380089)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 蛍光診断 / 口腔癌 / 上皮性異形成 / 5ALA |
研究成果の概要 |
口腔癌を早期発見することは予後の向上や治療後のQOLの維持に重要であり、肉眼的に発見困難な微小病変を正確かつ高感度に描出可能な新たな診断装置の開発が望まれている。本研究では、癌細胞内に生じるポルフィリン代謝異常に着目し、アミノ酸の一種である5-アミノレブリン酸(ALA)を応用した口腔癌の新たな光線力学的診断法(ALA-PDD)の確立を目指した。その結果、ALA-PDDによる蛍光診断の結果は病理組織診断結果と一致していた。本蛍光診断法では、切除が必要または推奨される病変、すなわちSCC、CIS、高度異形成および中等度異形成病変と、経過観察可能な軽度異形成病変とを明確に区別することができた。
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自由記述の分野 |
再生医療、口腔外科全般、口腔内科全般
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近い将来、口腔癌患者の増加・高齢化に伴い、口腔癌治療の副作用や術後の機能障害によるQOLの著しい低下が大きな問題となることが予想される。すでにこの問題は起こりつつあり、臨床現場ではいかに患者のQOLを維持出来る治療法を選択するかということに苦慮している。ALA-PDDの潜在的有用性は極めて高く、この診断技術を多くの医療施設に適切に普及させることができれば、口腔癌の早期発見を基盤とした低侵襲治療の実現、国民のQOLの維持・向上、および生命予後の向上を図ることができるとともに、わが国の医療経済の悪化抑制にも資するものと考えられる。
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