• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

唾液腺癌発癌に関わる遺伝子の解析と分子標的薬の探索

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K10277
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

野口 一馬  兵庫医科大学, 医学部, 臨床教授 (50309473)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード唾液腺癌 / 粘表皮癌 / 融合遺伝子 / バイオマーカー
研究成果の概要

唾液腺癌症例に対する新たなバイオマーカーの探索を行った。対象は粘表皮癌3例、腺様嚢胞癌1例、多形腺腫由来癌1例で、過去に融合遺伝子の候補となる存在が示唆されており、これらに対して融合遺伝子を解析した。粘表皮癌では自験例の2/3でCRTC1-MAML2の融合遺伝子を確認し、1例より初代培養細胞株の樹立に成功した。遺伝子解析から新たなバイオマーカーを検索し、LAMB3とTACSTD2が新たな候補となった。粘表皮癌の臨床検体に対してLAMB3とTACSTD2の発現を免疫組織学的に検討した結果、腫瘍特異的に発現していることを確認し、新たな分子標的治療や血液中のバイオマーカーとして活用できると考えた。

自由記述の分野

口腔腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

外科的切除された唾液腺癌組織より継代可能細胞を作成し、唾液腺癌の細胞生物学的・分子遺伝学的性質を解明し、分子標的薬の開発につなげていくことを目的とする。唾液腺癌培養細胞で株化できたものは極めて少なく、継続的に利用されている細胞はほとんどない。腺様嚢胞癌培養細胞株では、Hela株のコンタミネーションなど多くの細胞株が存在を否定されているため、米国ではAdCC Research Foundation(https://www.accrf.org)が基礎研究支援をおこなっている。我々は多施設間で協力しながら唾液腺癌組織と細胞株を共有し合う事で新たな治療標的を探索し、唾液腺癌の治療成績の向上へと繋がる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi