外科的切除された唾液腺癌組織より継代可能細胞を作成し、唾液腺癌の細胞生物学的・分子遺伝学的性質を解明し、分子標的薬の開発につなげていくことを目的とする。唾液腺癌培養細胞で株化できたものは極めて少なく、継続的に利用されている細胞はほとんどない。腺様嚢胞癌培養細胞株では、Hela株のコンタミネーションなど多くの細胞株が存在を否定されているため、米国ではAdCC Research Foundation(https://www.accrf.org)が基礎研究支援をおこなっている。我々は多施設間で協力しながら唾液腺癌組織と細胞株を共有し合う事で新たな治療標的を探索し、唾液腺癌の治療成績の向上へと繋がる。
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