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2021 年度 実施状況報告書

G-CSFは薬剤関連顎骨壊死を救えるのか?-マウスによる検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K10280
研究機関北海道大学

研究代表者

吉村 善隆  北海道大学, 歯学研究院, 准教授 (30230816)

研究分担者 鄭 漢忠  北海道大学, 歯学研究院, 特任教授 (80180066) [辞退]
菊入 崇  北海道大学, 歯学研究院, 助教 (10322819)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード歯学 / 薬剤関連顎骨壊死
研究実績の概要

骨粗鬆症治療薬の副作用で生じる薬剤関連顎骨壊死(Medication-related Osteonecrosis of the Jaw; MRONJ)の予防法・治療法を確立するため、顎骨壊死発症モデルマウスに対して、G-CSF(granulocyte-colony stimulating factor:顆粒球コロニー刺激因子)を用いた予防・治療が可能なのか、検討を行うことが目的である。
令和3年度は、令和2年度と同様に新型コロナウイルス感染拡大防止のための北海道大学の行動指針により、「新たな実験系(動物実験等)の運用は再考・延期・中止を要請」、「現在進行中の実験・研究を継続するために、必要最小限度の研究室関係者のみ短時間の立ち入りを許可するが、それ以外は自宅で研究活動を行うこと」など、新たに動物実験を行うことや試料の解析を行うことなどができない状況が続いたため、研究計画は大幅に停滞した。
我々が作成した顎骨壊死発症モデルマウスのマウス末梢血において、胸腺髄質における胸腺髄質上皮細胞の消失によるヘルパーT細胞の分画異常を確認したため、末梢におけるT細胞の動態をフローサイトメトリーにて解析を行った。その結果、CD4+CD8+ T細胞数の増加、ヘルパーT細胞数と細胞傷害性T細胞数の減少が認められた。また、制御性T細胞数の減少も認められた。これらの結果は、CD4+CD8+ T細胞は胸腺髄質にてネガティブセレクションを受けることから、この異常を来したため末梢血中で増加したのではないかと推測された。また、制御性T細胞数の減少も認められた。これらの結果は、胸腺髄質における制御性T細胞産生に異常をきたしている可能性が示唆された。さらに、G-CSFを用いることによりMRONJ様症状の改善・緩和が可能なのか、検討を継続して行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

令和3年度は当初計画の最終年であったが、令和2年度と同様に新型コロナウイルス感染拡大防止のための北海道大学の行動指針にて、「新たな実験系(動物実験等)の運用は再考・延期・中止を要請」、「現在進行中の実験・研究を継続するために、必要最小限度の研究室関係者のみ短時間の立ち入りを許可するが、それ以外は自宅で研究活動を行うこと」など、新たに動物実験を行うことや試料の解析を行うことができない状況が続いたため、研究の進行が大幅に停滞した。そのため、補助事業期間延長の承認申請を行った。

今後の研究の推進方策

令和4年度では、当初の研究計画を完了できるように努力したい。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の大幅な遅れにより、未使用額1,498,379円が発生した。未使用額に関しては、当初の研究計画を完了するために、令和4年度に使用する。

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公開日: 2022-12-28  

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