研究課題/領域番号 |
19K10351
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉山 円 東京大学, 医学部附属病院, 客員研究員 (90451814)
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研究分担者 |
安部 貴大 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (20383250)
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30344451)
藤原 夕子 東京大学, 医学部附属病院, 客員研究員 (50466744)
石橋 牧子 東京大学, 医学部附属病院, 客員研究員 (60802395)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ARONJ |
研究成果の概要 |
ビスホスホネート製剤やデノスマブなどの骨吸収抑制薬は、副作用として難治性の顎骨壊死を発生させるリスクがあり、近年の口腔外科領域における重要な課題の1つとなっている。骨吸収薬関連顎骨壊死(ARONJ)の発症は、顎骨が身体の他の部位の骨と比べて感染しやすい環境にあることに起因するが、局所的、全身性の要素も関連し、その病態は未だ明らかになっていない。本研究では、ビスホスホネート製剤などを用いてARONJモデルマウスを作製し、単球マクロファージ系細胞に由来する破骨細胞を中心に経時的な病態解析を行った。その結果、ARONJには抜歯窩の血管新生障害および顎骨の骨髄抑制が関与している可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
口腔外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ARONJ は,2003 年Marx により初めて報告されたが,その発生機序や病態は未だ明確にはなっていない。ARONJ患者のバックグラウンドは骨粗鬆症から担がん状態まで様々で、骨吸収抑制剤の種類や服薬期間もばらつきがあり、発症や経過にも一律性は認めない。本研究では、ARONJモデルマウスを複数のプロトコルで作製し、抜歯窩の骨露出面積、および新生骨などの解析を行い、ARONJに特徴的な所見を得る事ができた。ARONJの病態には、骨髄の変化、および骨髄をつなぐ新生血管の障害があることが示唆された。本研究で得られた知見は、ARONJ新規治療法開発の一助となることが期待される。
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