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2021 年度 研究成果報告書

変形性顎関節症の発症メカニクスの解明とNFATc阻害剤を用いた新規治療法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 19K10383
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関広島大学

研究代表者

廣瀬 尚人  広島大学, 病院(歯), 講師 (50611935)

研究分担者 谷本 幸太郎  広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (20322240)
矢野下 真  広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (20823199)
國松 亮  広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (40580915)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード顎関節症 / 変形性顎関節症 / NFATc
研究成果の概要

軟骨細胞に機械的刺激を付加した場合、FK506はANGPTL2, COX2, IL1-β, MMP3, MMP13, Adamts5の遺伝子発現を抑制した。またp-ERK, p-P50, p-Akt, p-P38, p-JNKタンパク発現は亢進しFK506の添加により抑制された。過度な機械的刺激によってNFATC1,3,4の発現は有意に亢進、NFATC2の発現は抑制された。FK506はNFATC3の脱リン酸化を抑制していると考える。次にラットTMJ-OAモデルを使用しFK506の変形性顎関節症の抑制効果を検討した。0.32㎎/kgの濃度で筋注にて検討を行ったが炎症の抑制効果が認められなかった。

自由記述の分野

矯正歯科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により軟骨細胞に対する機械的負荷がCaN-NFATc経路を経由して破壊作用を生じていることが明らかとなった。またCaN阻害剤のFK506の軟骨保護効果の一端が解明された。さらにNFATcの種類ごとの炎症作用との関わりも一部明らかとなりこちらも将来の抗炎症薬・軟骨保護薬としての臨床応用が期待される。
本研究は決定的な治療法および治療薬の存在しない変形性顎関節症を、機械的刺激に関与するメカニクスを制御することにより改善させる治療候補薬の選定に一歩近づいたと言える。またこのメカニクスの解明はあらゆる機械的負荷に伴い発症する疾患への応用が期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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