歯髄の炎症反応にみられる概日リズムの測定を将来的な目的として、本研究では哺乳類培養細胞株を用いて炎症マーカーMAPK活性をFRETで測定した。本研究ではMAPK分子群のうちERKおよびJNKを選びバイオセンサーを作成し、培養細胞に遺伝子導入した。細胞に様々な時間帯において炎症惹起物質を投与したところ、MAPKの反応は時刻依存的に変化することが示された。また、バイオセンサーを動物に導入し、動物の概日リズムと炎症反応の関連を解析する系を立ち上げることを目的として、マウスの行動リズムを24時間測定するシステムを構築し、概日リズムを解析した。
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