研究課題
ともに生活習慣病である歯周病と脂質異常症との相互作用を明らかにするため、骨代謝(骨造成と骨吸収)において骨吸収を担う破骨細胞に着目しました。マウスマクロファージ系培養細胞RAW264.7細胞にRANKL(Receptor activator of nuclear factor kappa-B ligand)を添加することにより破骨細胞へと分化する過程において、阻害物質を添加し、脂質異常症の原因となっている酸化LDL(Low Density Lipoprotein )の受容体であるLox-1(Lectin-like oxidized low-density lipoprotein (LDL)receptor-1)への影響を検討しています。しかし、上記RAW264.7細胞自体の分化が弱まったため、その原因を探っています。
4: 遅れている
COVID-19の影響により、実験自体が遅れていた。マウスマクロファージ系RAW264.7細胞への刺激により検討を行っていたが、細胞自体の分化がしにくくなった。RANKL(Receptor activator of nuclear factor kappa-B ligand)と培養液に添加するFBS(Fetal Bovine Serum)のLot.がかわった事が原因と考える。どちらも高価であるため、一度にLot.チェックが出来ず、研究の遅れの原因となっている。
ターゲットにしている酸化LDL(Low Density Lipoprotein )の受容体であるLox-1(Lectin-like oxidized low-density lipoprotein (LDL) receptor-1)を同定された教授にご教授を頂けるようコンタクトをとっていますが、RAW264.7細胞自体の分化が弱まった原因を探っている状態であります。今後は、早急にその原因を探り、研究成果をまとめる予定です。
COVID19の影響により数年間研究がほぼできない時期がありました。再開したところ、研究に使用する培養細胞の分化が弱くなったため、培養液、FBS、分化誘導因子などのLot.チェックを行っています。CO2インキュベーターやストック細胞のコンタミネーションなどもチェックしています。なんとか、細胞の分化が以前の状態になりそうな傾向がありますので、今後は研究を進めていく予定です。
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ジャパンオーラルヘルス学会誌
巻: 17 ページ: 30-37
巻: 17 ページ: 38-45