研究課題/領域番号 |
19K10480
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
種市 尋宙 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (60565050)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | Vaccine Hesitancy / ワクチン / 予防接種 / 保健師 / 小児科医 / ワクチン忌避 |
研究成果の概要 |
Vaccine Hesitancyに関して、わが国における実態は不明である。ワクチンに疑念を持つ家族を対象に相談会を開催し、家族の判断因子を評価した。その結果、ワクチン添加物、ワクチン効果、副反応など多岐にわたる疑問が存在した。そして、それらの受け皿となる団体の存在も複数あった。一方で医療者側には本課題の認知が低い。全体像の評価として、ワクチン接種状況を富山市の小中学生保護者を対象に調査したところ、中学生で2.2% (90/4046)、小学生で2.6% (191/7348)がVaccine Hesitancyと考えられた。わが国でもVHは存在し、対策が急務である。
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自由記述の分野 |
小児救急・集中治療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで実態が不明であったVaccine Hesitancy(ワクチン躊躇)の詳細な状況を評価し、わが国でも看過できないレベルで一般社会においてワクチンへの疑念が高まっている。さらに期せずしてコロナ禍となったことで、本課題への取り組みの必要性が明確化された。本研究において、質的評価では医療者への不信感、信頼欠如がワクチンへの不信感へとつながっており、医療者側の認識変化も必要という結果であった。ワクチン効果が明確なものとそうでないものを混同して表現することは避け、信頼される情報を国民に分かりやすい形で発信する方法の検討が今後の課題と思われた。
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