研究課題/領域番号 |
19K10560
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
|
研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
武富 由美子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (20750342)
|
研究分担者 |
熊谷 有記 佐賀大学, 医学部, 准教授 (10382433)
坂本 麻衣子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (10720196)
田渕 康子 佐賀大学, 医学部, 教授 (90382431)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | がん相談支援 / ピア・サポーター |
研究成果の概要 |
本研究は,がん診療連携拠点病院および地域統括相談支援センターのピアサポーターとがん相談員,患者を対象にインタビュー調査を行った.ピアサポートは院内や地域でも患者のニーズに合わせて提供され,相談員とピアサポーターは連携しながら,院内外の専門職や施設に繋いでいた.地域統括相談支援センターにおいても両者が連携し,傾聴や治療継続への支援,情報提供,長期的かつ定期的な相談を行っていた.支援を受けた患者は,診断時から長期的に相談員,ピアサポーターなど多方面からサポートを取り入れ,心理社会的に肯定的影響を受けていた.以上から,ピアサポートを組み入れた相談支援のモデルの一例を提案した.
|
自由記述の分野 |
看護学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん患者や家族の悩みは長期化・多様化し,ピアサポートや病院と地域を繋ぐ相談ニーズが高まっている.がん相談員やピアサポーターは院内外の専門職や機関と連携しながら,思いの傾聴や治療継続への支援,情報提供など長期的かつ定期的な相談支援を提供していた.本研究は,がん相談員やピアサポーター,がん患者から得られたデータに基づき,がん診療連携拠点病院や地域統括相談支援センターにおける相談支援ネットワークの実態や課題の抽出および相談支援を受けた患者の心理・社会的変化を明らかにし,有機的な相談支援モデルの一例を提案できたと考える.今後,がん診療連携拠点病院と地域を繋ぐ相談支援ネットワークの構築に期待できる.
|