研究課題/領域番号 |
19K10596
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
徳田 浩一 東北大学, 大学病院, 准教授 (10518400)
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研究分担者 |
吉田 眞紀子 東北大学, 大学病院, 助教 (10543225)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 薬剤耐性菌 / サーベイランス / 薬剤耐性遺伝子 / スクリーニング / 抗菌薬適正使用 |
研究成果の概要 |
これまで宮城県では調査されていなかった県内のMRSAおよびCREの研究を行い、明らかとなった疫学および細菌学的情報を全国学会で発表した。 また、分析し得た約3000株のCREを抗菌薬の感受性に基づいて解析した結果、セフタジジムとセフォペラゾンナトリウム・スルバクタムナトリウムの二剤に対してともに耐性であった場合に、そのCREがカルバペネム系薬剤を不活化する酵素を産生する、カルバペネマ-ゼ産生腸内細菌目細菌(CPE)である可能性が高いことを見出した。本手法によってCREからCPEをスクリーニングした場合の精度は、感度100%、特異度46%という良好な結果となり、本手法が有用であること検証された。
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自由記述の分野 |
感染制御学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで宮城県で明らかにされていなかったMRSAおよびCREについて、分布などの疫学情報や毒素および耐性遺伝子などの細菌学的情報が明らかとなった。また、全国においても検出例が稀とされている耐性菌であるNDM-5メタロ-β-ラクタマーゼ産生菌が仙台市内の医療機関で探知され、抗菌薬適正使用や公衆衛生上の価値は高いと考えられる。 本研究の成果としてあらたに見つかったセフタジジムとセフォペラゾンナトリウム・スルバクタムナトリウムの二剤の感受性結果に注目したスクリーニングは、現場の労力を削減して効率化を図ることのできる有用かつ簡便なスクリーニング手法であり、社会的意義は高いと思われる。
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