研究課題/領域番号 |
19K10605
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
内山 浩志 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (00711318)
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研究分担者 |
小橋 元 獨協医科大学, 医学部, 教授 (60270782)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 小児炎症性腸疾患 / 遺伝-環境交互作用 / 一塩基多型 / 医療被ばく |
研究成果の概要 |
小児炎症性腸疾患(小児クローン病と小児潰瘍性大腸炎)患児と対照(小児ボランティアおよび学生)との症例対照研究により、小児炎症性腸疾患発症前のレントゲン撮影、CT撮影経験との関連について検討を行った。その結果、胸部レントゲン撮影の経験がある児の数は、対照に対して小児クローン病の患児、小児潰瘍性大腸炎の患児で多かった。胸部レントゲンの撮影経験と小児炎症性腸疾患発症との関連の時間性においては、小児潰瘍性大腸炎患児1名で両方とも同じ年との回答で判断が難しい状況にあったが、その他の全例において発症前に胸部レントゲン撮影が行われていた。遺伝子多型の解析や交互作用についての解析が現在進行中である。
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自由記述の分野 |
公衆衛生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児炎症性腸疾患は完治することは難しく、再燃を繰り返す難病である。様々な遺伝要因や環境要因の候補が報告されている。発症前に感染症などの理由により胸部レントゲン撮影が行われる小児において、もし撮影後の小児炎症性腸疾患の発症リスクが上昇する等の有意な関連があることが明らかになれば、どのような感染症等が関連するのか、あるいはどのような環境要因や遺伝要因が関連しやすいのかをより精度よく突き止めることが出来るようになる。また、サロゲートマーカーとしての利用等、将来の小児炎症性腸疾患発症予防に貢献できる可能性が考えられる。
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