研究課題/領域番号 |
19K10657
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
下山 克 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (50312492)
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研究分担者 |
丹藤 雄介 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (00332495)
中路 重之 弘前大学, 医学研究科, 特任教授 (10192220)
珍田 大輔 弘前大学, 医学部付属病院, 准教授 (60637544)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Helicobacter pylori / 腸内細菌叢 / 萎縮性胃炎 / 血清抗体 |
研究成果の概要 |
岩木健康増進プロジェクト健診受診者について種々の検討を行った。H. pylori感染者と非感染者、さらに感染者について胃粘膜高度萎縮者と非萎縮者の腸内細菌叢を比較検討し、H. pylori感染者と非感染者の比較では、門レベルで3、網で3、目で3、科で9、属では18種の存在率に有意差を認めた。 また、新規の便中H. pylori抗原測定法である生物化学発光法を使用したBLEIA栄研H.ピロリの感染診断におけるBLEIAの診断精度を検討したところ、感度92.9%、特異度99.8%、陽性的中率97.5%、陰性的中率99.3%であった。
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自由記述の分野 |
消化器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
H. pylori感染による腸内細菌の変化は、H. pylori感染者の中でも胃粘膜高度萎縮者で顕著であり、胃酸抑制剤のプロトンポンプ阻害剤の長期内服で増加するとされる細菌はいずれも割合が増加していた。H. pyloriによる腸内細菌叢の変化が除菌治療により変化するのかどうか検討する必要がある。 BLEIAはH. pyloriのカタラーゼを認識する複数のモノクローナル抗体を使用しており、高い精度で感染診断を行うことが可能である。BLEIAは全自動であり、測定が簡便であるため、検診でのH. pylori検査への応用が期待される。
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