研究課題/領域番号 |
19K10713
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
吉村 基宜 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (00781288)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 専門職連携教育 / 保健医療福祉 / 尺度 |
研究実績の概要 |
本研究では、研究者らが作成した専門職連携教育Inter Professional Education(以下、IPE)評価尺度(吉村,2018)の構成概念を再考し、信頼性・妥当性を 検討することを目的としている。IPEは、1960年代の英国での取り組みが発祥で、その重要性は広く認識されてきている。日本でも厚生労働省が地域包括ケアシステムを構築する観点から、医療及び介護の連携の核となる人材の育成を図りつつ、多職種が連携して取り組む環境づくりを進めていくことが重要であると説明している。IPEの課題としては、カリキュラム全体を評価する指標が明確になっていない点が指摘されており、IPEの教育効果としては学生の主観評価からの考察に留まっていることが多い。また、既存のIPE尺度においても、尺度間における因子構造のばらつきや、尺度の精錬を重ねる必要性があることが課題として挙げられており、今後も様々な視点からの検証が必要となる。本研究は、筆者が作成した3因子構造11項目のIPE評価尺度について、あらためて因子構造の見直しをし、信頼性・妥当性の検討を行っていく。 前回の尺度開発の研究で見いだされた課題として、専門職連携実践Inter Professional Work(以下、IPW)に対する態度面を問う項目において、全て天井効果が認められたため、逆転項目を入れながら表現の見直しを行った。今後は、IPEの専門家から意見をもらい内容妥当性を検討した後、保健医療福祉系大学で本学の1~4年次生を対象とした調査を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、IPE科目の臨地実習の中止や遠隔授業への切り替えなど、通常通りのIPEを行えていないことから、IPE評価そのものについて見直しが必要となった。 現状を鑑み、研究期間延長の申請を行い、2021年度の調査については2022年度の計画に後ろ倒しとした。
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今後の研究の推進方策 |
平時の教育体制に戻ってはいないものの、一部対面授業も取り入れながら、現状に応じた教育体制が整いつつある。 臨地実習は依然として中止となっているが、2年次と3年次は元々IPE科目の臨地実習を実施しない学年であるため、実習によるバイアスの影響が抑えられ、4学年間の比較・分析が行いやすいと考える。 まずは、調査項目を完成させ、Web式質問調査にて全学年全学科を対象とした調査を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
今後の使用計画として、調査費用(印刷費、郵送費、謝礼、等)や分析費用(データ入力代行における人件費、パソコン購入、等)、学会発表に関わる費用(旅費、学会費、英語翻訳、等)を考えている。
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