本研究は、既存の尺度を精錬した、新たな「看護師のワーク・ライフ・バランス実現に向けた看護師長のコンピテンシー評価尺度」を開発した。 次に、開発した尺度の妥当性を検証するために、全国の病院に勤務する看護師長と同部署の看護師を対象に質問紙調査をした。看護師で給料、休暇日数等に満足していると回答した群は、それ以外の群に比べて尺度の合計得点が有意に高く、尺度の得点が看護師の労働環境や働きやすさを反映する可能性が示唆された。また、「看護師のWLB実現に向けた看護師長のコンピテンシー評価尺度」と「看護管理者のコンピテンシー評価尺度(NACAS)」との間に有意な相関が認められ、基準関連妥当性を検証できた。
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