研究課題/領域番号 |
19K10789
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
早瀬 良 中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (90571927)
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研究分担者 |
伊藤 千晴 人間環境大学, 看護学部, 教授 (20434574)
加藤 由美 人間環境大学, 看護学部, 講師 (00849549)
杉浦 仁美 近畿大学, 経営学部, 講師 (10761843)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 倫理的リーダーシップ / 看護倫理 |
研究実績の概要 |
全国の16施設(北海道・東北:2施設、関東:3施設等;平均病床数586.2床)に勤務する看護師3120名を対象に、郵送法による自記式質問紙調査を行った。 質問内容は1)直属の看護管理者に対する評価 ①倫理的リーダーシップ尺度(以下ELQ;10項目:支持的リーダーシップとの重複を最小限に抑えたELQの最も有用なバージョンであるHassan et al (2013)のEthical Leadership Questionnaireを翻訳、一部文言を修正し使用)②PMリーダーシップ尺度短縮版(6項目:外浦ら,2012)③倫理的行動(15項目:大出(2020)の看護師の倫理的行動尺度を看護管理者用に一部文言を修正し使用) 2)回答者自身の自己評価 ①倫理的行動(15項目:大出(2020)の看護師の倫理的行動尺度)②ワーク・モチベーション(5項目:三隅(1978)のモチベーターモラール)③属性(役職、臨床経験年数等)であった。 その結果、2415名(女性2195名、男性220名、均臨床経験年数12.3年)のから有効回答を得た(回収率77.4%)。ELQについて、探索的因子分析(最尤法、プロマックス回転)を実施した結果、1因子構造が示されたため、さらに主成分分析を行い、信頼性を確認した(α=.95)。相関分析の結果、看護管理者の倫理的リーダーシップは看護管理者の倫理的行動(r=.85, p < .001)、課題的リーダーシップ(r=.78, p < .001)、情緒的リーダーシップ(r=.73, p < .001)と正の関連があることが示された。 したがって、本研究で作成した看護管理者の倫理的リーダーシップ尺度は十分な信頼性が示され、また看護管理者の倫理的行動やPMリーダーシップとの関連の強さから、基準関連妥当性が示されたと考え、看護管理や看護倫理の学術誌への投稿準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症による影響で当初計画していた海外の学会での成果発表が出来なかったことに加え、自分自身と家族の健康状態により研究に取り組むことが困難であったため。
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今後の研究の推進方策 |
分析結果をもとに、学会発表や学術論文での成果発表を順次行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症により、参加予定であった学会や研究会への参加ができなかったためである。今年度の学会等で発表をしていく計画である。
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