研究課題/領域番号 |
19K10856
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
畑中 あかね 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (60236669)
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研究分担者 |
清水 安子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50252705)
加藤 憲司 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (70458404)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 糖尿病 / アセスメント / 日常生活 / 困難 |
研究実績の概要 |
第1段階の「糖尿病自律神経障害(Diabetic autonomic neuropathy、以下、DAN)患者の症状と生活のアセスメントにおける困難」についての質的研究結果について投稿中である。DANは、【DAN症状の複雑なメカニズムを理解しにくい】、【DANの症状や生活への影響があいまいで捉えるのが難しい】、【DANによる症状と言いきれない】というDANの特徴によるアセスメントの困難と、【DAN検査の実施には、患者の負担や危険がある】、【アセスメントする上での知識不足】、【DANアセスメントを行う環境が整っていない】という臨床現場の現状からくるアセスメントの困難があることがわかっている。それに対処するための看護師向けのアセスメントツールの作成を試みたが、DANの病状判断や症状対処の根拠が足りず、現段階では時期尚早と考えられた。 そのため、第2段階として「糖尿病自律神経障害患者の日常生活上の困りごととその対処」について、患者からの聞き取りによる実態調査を行う予定とした。現在、その質問紙のため、文献検索により54項目の質問項目を抽出した。 次に、DAN患者の日常生活上の困りごととその対処についてDAN患者へのインタビュー調査を行い、データを質的に分析し、DANの生活上の困りごととその対処について明らかにする。この結果により、文献検討により抽出した54項目の質問項目を精錬させる予定である。現在インタビューを進めている最中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
患者へのインタビュー調査がコロナ状況により進んでいなかったが、状況が変化しつつあるため、研究施設のリクルートを行い、現在、インタビューを進めている最中である。
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今後の研究の推進方策 |
患者へのインタビュー調査が進めば、次の段階として、患者の実態調査が可能となる。実態調査については、全国の糖尿病看護認定看護師に向けて協力を呼びかけ、調査を行う予定である。これについては、研究者と直接的な患者との接触がない研究方法のため、進行が可能となると考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
第1段階の結果の投稿料、DAN患者へのインタビュー、文字起こし、第2段階の投稿料、実態調査にかかる費用に使用予定である。
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