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2023 年度 実績報告書

看護基礎教育における糖尿病の【語り】をいかしたセルフマネジメント支援教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K10912
研究機関神奈川県立保健福祉大学

研究代表者

高橋 奈津子  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (10328180)

研究分担者 佐藤 幹代  自治医科大学, 看護学部, 准教授 (00328163)
中山 直子  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (50510244)
米田 昭子  山梨県立大学, 看護学部, 教授 (70709732)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード糖尿病 / 語り / 体験 / セルフマネジメント / 看護基礎教育 / 教材
研究実績の概要

本研究は、看護基礎教育課程にある看護学生が糖尿病患者の療養生活の実態を当事者の語りから理解し、多様なセルフマネジメント支援を考えることのできる教材を開発することを目的とし、2型糖尿病患者30名にビデオインタビューを実施した。Covid-19の影響によって研究を中断せざるをえない時期があり、当初の研究計画を変更し、Covid-19が5類に移行するまでは主にリモートでインタビューを実施した。対象者は男性17名(56.7%)、女性13名(43.3%)、年齢層は30代~80代、発症年齢も10代~60代と幅広く、平均年齢は60.6歳、診断時からの期間は3年~30年であった。合併症は、網膜症、足病変(切断2名)、心疾患、脳梗塞、慢性腎不全(透析5名)などであり、既往歴も潰瘍性大腸炎、うつ病、アトピー性皮膚炎など多様であった。
糖尿病、生活習慣病という名称が当事者にとって偏見や不利益を被る可能性があり、療養に影響する面が大きいという指摘もあった。合併症がない場合は、自覚症状はほとんどなく生活に支障もないため病気という気がしないという語りも多い。半面、特に糖尿病性腎症から透析導入となった方は、治療による生活への支障も大きくなり、透析治療による合併症にも注意する必要があり療養生活は複雑となっていた。30代で2型糖尿病を発症した女性1名のインタビュー映像を発症時から現在までのストーリーがテーマごとに伝わるよう再構成した約30分の映像教材を作成した。授業で活用したところ、慢性病とともに生きる人の特徴、慢性病とともに生きる上で必要なこと、看護師に求められること、チーム医療、医療体制等について多岐な学びが得られていた。今後は30名のインタビューの語りからセルフマネジメント支援に必要なテーマを分析し、テーマごとに複数の人の語り動画が閲覧できる教材を作成する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] コロナ禍におけるDIPEX-Japanの語りのデータベースを活用した授業の展望2023

    • 著者名/発表者名
      戸沢智也,佐藤幹代,森田夏実,射場典子,瀬戸山陽子,高橋奈津子他
    • 学会等名
      第33回日本看護学教育学会学術集会
  • [学会発表] 慢性の病いの語り映像を活用した看護教育の可能性と課題2023

    • 著者名/発表者名
      高橋奈津子
    • 学会等名
      第17回日本慢性看護学会学術集会
  • [学会発表] 患者の語り映像を使った授業案を考えて、授業を体験しよう!2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤幹代,森田夏実,射場典子,瀬戸山陽子,高橋奈津子,原田雅義他
    • 学会等名
      第86回医学教育セミナー

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公開日: 2024-12-25  

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