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2020 年度 実施状況報告書

視線計測にゲーミフィケーションを取り入れた転倒転落危険予知トレーニング教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K10918
研究機関同志社女子大学

研究代表者

小笠 美春  同志社女子大学, 看護学部, 専任講師 (70544550)

研究分担者 當目 雅代  同志社女子大学, 看護学部, 教授 (20259435)
天野 功士  同志社女子大学, 看護学部, 助教 (40756194)
森島 千都子  同志社女子大学, 看護学部, 助教 (80735879)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード転倒・転落 / 危険予知 / 整形外科患者 / 視線計測
研究実績の概要

2020年度は、昨年に引き続き進行が遅れていた「転倒・転落危険場面における看護師の認知プロセスの明確化」を継続した。転倒・転落危険場面を観察した際の熟練看護師の視線データを収集する前段階として、整形外科患者の転倒・転落危険場面の画像を作成する必要がある。そのために必要な画像の場面構成を検討するために、整形外科病棟の臨床経験がある熟練看護師へのインタビュー調査を行った。この結果と、昨年に実施した文献レビューの結果を統合し、整形外科患者にとって転倒・転落のリスクが高い危険場面と危険因子が反映された転倒・転落危険場面の画像を作成していく。
①研究対象:看護師としての臨床経験が5年以上あり、さらに整形外科病棟の臨床経験が3年以上ある看護師約5名とし、機縁法でリクルートした。
②データ収集期間:倫理審査委員会承認後の2020年10月から2021年7月末までを予定し、現在4名のインタビューが終了している。
③データ収集方法:研究の同意が得られた者に対し、半構造化面接を実施した。面接日は対象者の都合に合わせて調整し、COVID-19感染拡大状況に応じて、対面での面接と電話インタビューを組み合わせて実施した。
④インタビューガイドの内容:看護師としての臨床経験年数と整形外科病棟での臨床経験年数、転倒・転落の危険を感じた日常生活場面、転倒・転落の危険を予測する患者情報、転倒・転落の危険を予測する環境情報、転倒・転落の危険を予測するうえで優先度が高い要因、転倒・転落を予測するうえで日ごろ心がけていること、臨床経験から転倒・転落を起こしやすいと感じる患者、等であった。
現在、終了したインタビュー調査の結果を整理するとともに、あと1名の熟練看護師へのインタビュー調査に向けた調整中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2019年には、予定していた看護師へのインタビュー調査を延期し、2020年10月より実施した。それに伴い当初の計画よりも進捗が遅れている。しかし、整形外科患者の転倒・転落危険場面および危険要因について、文献レビューと看護師へのインタビュー調査から明らかにできることから、転倒・転落危険予知トレーニング教材としては、効果的な状況設定が可能になると考えられる。2021年度は、熟練看護師のインタビュー調査が終了次第、転倒・転落危険場面の画像作成を行い、熟練看護師の視線データ収集に着手していく。

今後の研究の推進方策

予定している2021年7月までに熟練看護師のインタビュー調査を完了し、文献レビューの結果と合わせて、転倒・転落危険場面の画像を作成する。
研究計画が遅れているため、機縁法による雪だるま式サンプリングを行うことで効率的に対象者を確保し、転倒・転落危険場面における熟練看護師の認知プロセスを視線データから明らかにしていく。

次年度使用額が生じた理由

理由:熟練看護師を対象としたインタビュー調査のみで、視線計測まで至らなかったため、それに伴う物品購入と謝礼支払いがなかった。また、情報収集のために参加予定であった学会がオンライン開催となり、旅費が発生しなかった。
使用計画:2021年度は転倒・転落危険場面の画像を作成するため、それに必要な物品を購入する。また、視線計測に必要な物品購入と、対象者へ謝礼を支払う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 整形外科病棟入院患者の転倒・転落のリスク要因に関する文献検討2021

    • 著者名/発表者名
      小笠美春、當目雅代、天野功士、森島千都子
    • 雑誌名

      同志社看護

      巻: 6 ページ: 15-25

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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