研究課題/領域番号 |
19K10948
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
永江 誠治 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (50452842)
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研究分担者 |
徳永 瑛子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (10710436)
花田 裕子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (80274744) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | アドヒアランス / 児童精神科 / 薬物療法 / 放課後等デイサービス |
研究実績の概要 |
2022年度の調査結果から導かれた「家族との協働性」「医師との協働性」「仲間との協働性」「アドヒアランス経験」が子どもの服薬アドヒアランスへの影響要因となるという仮説に基づき調査を実施した。調査対象はA県内の放課後等デイサービス280施設を利用中の小学4年生~中学3年生のうち向精神薬が処方されている児童およびその保護者とし、①無記名自記式質問紙調査(調査期間2023年2月~3月)および②インタビュー調査(調査期間2023年9月~11月)を実施した。 ①無記名自記式質問紙調査は、42施設から調査協力が得られ、包含基準を満たす183名に各施設から調査用紙を配付し、最終的に26名からの回答が得られた。26名のデータを分析した結果、CAQ(薬に対する構え)は、子どもの「薬に対するあなたの気持ちを、あなたの家族はわかってくれる」、親から見た「子どもの薬の必要性の理解度」および「主治医が子の話を聞いてくれる」との間に有意な正の相関がみられた。CAQ(薬の作用に対する認識)は、子どもの「薬に対するあなたの気持ちを、あなたの家族はわかってくれる」および「病院の先生は薬のことをあなたにもわかるように話してくれる」との間に有意な正の相関がみられた。また、MAQ、子どもの学年、親から見た「主治医が親の話を聞いてくれる」、「服薬後の子どもの変化」との間にも有意な正の相関がみられた。これらのことから、CAQ(薬に対する構え)は家族との協働性、CAQ(薬の作用に対する認識)は家族との協働性および医師との協働性が関連している可能性が示唆された。 ②インタビュー調査は、13組の親子から協力が得られた。インタビュー時間は親子31分~84分であった。分析については現在行っているところである。
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