研究課題/領域番号 |
19K11081
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 兵庫大学 (2021-2022) 秋田大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
篠原 ひとみ 兵庫大学, 看護学研究科, 教授 (80319996)
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研究分担者 |
兒玉 英也 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (30195747)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | つわり / 自律神経活動 / 精神的健康度 / 妊婦 / 経穴刺激 |
研究成果の概要 |
目的は、つわりの重症化と心理的因子との関連を明らかにすること,及びつわりの対処方法として経穴刺激の効果を明らかにすることである。つわりが強い妊婦ほど精神健康度と睡眠の質が低下し、副交感神経活動が亢進していた。妊婦の不安・不眠症状はつわりの重症化の予測因子と推定された。重症のつわりを発症した妊婦で副交感神経活動が活性化していた場合は症状が早期に軽快する可能性が高い。経穴指圧実施群の7割は効果を実感していたが、悪阻指数やRINVR(Index of Nausea, Vomiting, and Retching)、精神健康度は非実施群と有意差はなく、効果は一時的なものと考えられた。
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自由記述の分野 |
母性看護
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は、つわりの予後に精神健康度と安静時の心拍変動が関連していることを明らかにしたこと、心理的因子は、つわりの発症よりもつわりの経過と予後に影響を与える可能性を示したことである。社会的意義は、つわりが重症の妊婦には、精神健康度や身体的症状に注意を向け、不安の軽減に向けたサポートや情動をセルフコントロールできる働きかけの重要性を示した点、経穴刺激は一時的ではあるがつわりに効果があることを示した点である。
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