看護分野の補完・代替療法に関する研究では、指圧・マッサージ、アロマテラピーなどを実施し自律神経活動のバランスが整ったとの報告が多くみられる。しかしながら、これらのケアが医療・介護現場に定着しているものはほとんどない。そこで、自律神経が整うケアとされどこでも誰でも実施できる「爪もみ」に着目した。自律神経のバランスが整っていないであろう寝たきり高齢者を対象に、爪もみが自律神経に与える影響を検討した。 今回、高齢者10人に爪もみを実施し爪もみ前後の自律神経活動を比較したところ、爪もみは自律神経のバランスを整えるケアである可能性が示唆された。今後さらにデータを蓄積し検討していきたい。
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