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2021 年度 実施状況報告書

ウガンダ難民定住地における女性を対象とした暴力の実態調査

研究課題

研究課題/領域番号 19K11212
研究機関聖マリア学院大学

研究代表者

秦野 環  聖マリア学院大学, 看護学部, 准教授 (00352352)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード難民 / 女性に対する暴力
研究実績の概要

「研究の目的」本研究の目的は、南スーダン共和国の国内紛争のために自国を逃れて隣国のウガンダ共和国に避難し、難民定住地において祖国への帰還を待つ女性難民たちが直面している暴力(SGBV, Sexual and Gender Based Violence)の実態を調査し、加えてUNHCRとそのパートナーなどが実施する予防啓発活動内容を調査し、女性たち自らが実践可能な予防策を検討することである。

「研究実施計画」UNHCR, UNOCHAなどから南スーダン共和国、ウガンダ共和国の情報を入手し現地での調査を希望している。研究準備中の2020年3月からのCOVID-19パンデミックにより、渡航自粛・制限のために渡航しての研究計画の実施には至っていない。COVID-19の状況改善による渡航制限の緩和を待つとともに、研究者自身ができることとして、予防接種の実施(3回目の接種までの完了)を行い、渡航できるように準備を行っている。また、研究協力者とは頻回のコンタクトを持ち、現地(ウガンダ共和国)の状況については入手している。

本研究は、平成24年度にうけた基盤研究C(平成24年~26年、課題番号24593277)が基となっている。その際に、研究にご協力くださった難民女性の方々の「生の声」に触発され、本研究に着手することとしたため、今回は、まず、女性難民の方々にお会いすることから研究に着手することを考えており、調査活動の開始に至っていない。平成24年度にうけた基盤研究C(平成24年~26年、課題番号24593277)に関しては、オープンジャーナル(IMPACT)に投稿し、発表されている。本研究のような、難民女性の状況を聞き取りによって表現するような研究は、特に看護分野においては多くはなく、渡航が可能となった際には、早くに現地に赴き、研究に着手したいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

遅れている理由は、COVID-19パンデミックにより、渡航の自粛・制限のために、研究の開始ができていない。

今後の研究の推進方策

令和4年度(2022年度)には、世界的な状況、研究調査地の状況、本邦の状況、加えて研究者の所属機関の方針などを考慮したうえで、なんとか現地調査を開始したいと考えている。「生の声を聴く」ことは、研究に参加することに自主的に賛同した方々にとっては、「語る機会を提供する」こととなり、エンパワーメントにつながると考えている。よって、今年度は、可能な限り、現地を訪問しての研究の開始を目指したいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19パンデミックにより、本研究が最も大事にしている現地調査に着手できていないことが最大の原因である。現地調査に係る渡航費用、現地における協力者の雇用などができていないために、研究費の多くの部分が繰り越された状態になっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Eradicating violence against women2021

    • 著者名/発表者名
      Tamaki Hatano
    • 雑誌名

      IMPACT

      巻: 2021 number 7 ページ: 24-25

    • DOI

      10.21820/23987073.2021.7.24

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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