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2020 年度 実施状況報告書

認知症支援困難事例から始まる地域と大学との協働による地縁ネットワーク開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K11225
研究機関名桜大学

研究代表者

下地 幸子 (シモジユキコ)  名桜大学, 健康科学部, 准教授 (50804639)

研究分担者 佐久川 政吉  名桜大学, その他部局等, 教授 (80326503)
安仁屋 優子  名桜大学, 健康科学部, 助手 (60756998)
長嶺 絵里子  名桜大学, 健康科学部, 助教 (00738148)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード高齢者ケア / 認知症 / 地域 / 協働 / ネットワーク
研究実績の概要

本研究は地域の専門職とZ区住民と大学との協働連携による、一人ひとりを支えることができる地縁ネットワークづくりを開発することである。日常生活圏域における、認知症高齢者に配慮した地域包括ケアの推進は必須課題であり、その土台として地縁ネットワークが必要となる。地域特性と地域の強みを活かした仕組み作りでは、個人の生活課題解決を図る地域ケア会議と地域の住民組織会議を両輪として、専門職、住民、大学との協働を強化し、Z区における地縁ネットワークを開発する。初年度(2019年)は、地域の専門職、住民との関係づくりを推進し、地域包括支援センター、Z区事務所との協働での独居高齢者の生活実態把握調査を計画したが、コロナ禍の影響で調査は延期となった。2年目(2020年)に入り、コロナ感染拡大が落ち着きを見せたことから感染対策を講じながら、調査を開始した。しかし、再び感染拡大し調査は中断している。3年目は追加調査の実施と、データ分析を行い研究成果を報告する予定である。
地域住民との関係づくりでは、古民家を利用した居場所つくりや区の十五夜祭などの地域行事等を予定していたが、こうした地域行事の殆どが中止となった。地域の介護支援専門員の定期事例検討会には、共同研究者と共に参加し、事例検討を通しての関係づくりを継続している。また、地域の在宅サービス事業所と連携し、高齢者と地域の学童その保護者が集い、語り合う場づくりを行う。それにより、多世代の交流を促進することや地域の学童を見守る高齢者の役割拡大への地縁ネットワークが期待できる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2020年度はZ区の独居高齢者の生活実態把握調査を行い、地域の高齢者の実態から、地域の特性や強みを活かした支え合うネットワーク構築を推進する計画に沿って、COVID-19感染症が落ち着きを見せた時期に訪問による調査を開始し、目標の1/3は実施できた。しかし、COVID-19が再び拡大した影響により、調査は中断している。今後もCOVID-19の状況を確認しながらのフィールドワークにより、調査の再開を進めること、状況により今後の調査方法等を検討していく。また、高齢者を対象とした地域活動の殆どが中止または縮小され、住民との交流する機会も減少した。予定していたフィールドワークが困難となった影響が大きい。

今後の研究の推進方策

既に得られたデータの分析を進める。COVID-19の感染拡大が落ち着き次第調査を再開する。
また、地域の住民との交流の場を地域の事業所の専門職、学童とその保護者、地域高齢者が集う場づくりを共同ですすめる。それにより、地域住民の世代間交流が促され、また高齢者にとっては地域の学童を見守る高齢者の役割拡大への地縁ネットワークが期待できる。
研究を推進し成果として報告を行う。
COVID-19により訪問調査の継続が困難な場合、共同研究者と調査の実施方法について検討する。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19感染拡大による調査や住民交流などのフィールドワークが困難であったこと。また、地域の行事等もほとんど中止や縮小され、参加が困難な状況であった。関連する学会等の殆どがweb開催となり、視察研修等も含めて県外への渡航ができないなど計画が遂行できない状況であった。今年度は調査の再開、世代間交流の場作りを行い、地域のネットワーク作りを促進する。その成果をまとめ報告書を作成する。

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公開日: 2021-12-27  

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