研究課題/領域番号 |
19K11263
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研究機関 | 豊橋創造大学 |
研究代表者 |
山根 友絵 豊橋創造大学, 保健医療学部, 准教授 (70734028)
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研究分担者 |
百瀬 由美子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (20262735)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 訪問看護 / 別居介護者 / 支援モデル / 介護負担感 |
研究実績の概要 |
本研究は、訪問看護における別居介護者への効果的な支援方法を示した「別居介護者支援モデル」を構築し、その妥当性を検証することを目的としている。2021年度は、研究の第3段階として、訪問看護師による別居介護者支援の実施と、別居介護者の介護負担感の関連を明らかにすることを目的として質問紙調査を行った。別居介護者支援の実施については、第2段階で作成した別居介護者支援モデルに含まれる27項目とし、別居介護者の介護負担感については、荒井らが作成したZarit介護負担尺度日本語版(J-ZBI)を用いた。対象は、全国の訪問看護ステーションに所属する訪問看護師と訪問看護師が支援を行っている別居介護者とした。訪問看護師と別居介護者が1組となるように質問紙の配布を依頼した。全国の訪問看護ステーション2000事業所を無作為に抽出し、管理者あてに研究協力依頼を行ったところ、承諾が得られたのは36事業所であった。承諾の得られた事業所が非常に少なく、当初予定していた数の質問紙を配布することができなかったため、さらに追加で訪問看護ステーション2000事業所に研究協力依頼を行った。最終的に86事業所から承諾が得られ、訪問看護師と別居介護者249組に質問紙を配布することができた。質問紙の返送があったのは、訪問看護師148人(回収率59.4%)、別居介護者111人(回収率44.6%)であった。2022年度は、訪問看護師の別居介護者支援の実施と別居介護者の介護負担感との関連について分析を行う予定である。さらに、分析結果について学会での発表を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、研究協力の承諾が得られた事業所が非常に少なく、追加での発送を行ったため、当初の予定よりもデータ収集に時間を要した。2021年度中に分析まで終了する予定であったがデータ収集が遅れたため分析が実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、全国の訪問看護師および別居介護者を対象に実施した質問紙調査のデータ分析を行い、学会発表や学会誌への論文投稿を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会参加費および旅費を計上していたが、新型コロナウイルス感染拡大により学会がオンラインでの実施に変更になったため旅費が不要となった。また、データ入力のための人件費を計上していたが質問紙の回収数が少なく、データ入力に必要な時間が予定よりも少なくなったため、次年度使用額が生じた。今年度は、質問紙調査の分析及び、前年度の研究成果の学会発表および論文投稿を予定しているため、学会参加費、論文投稿費用に使用予定である。
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