• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

舌苔を有する高齢者に対した効果的で心地よい舌苔除去方法の検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K11265
研究機関藍野大学

研究代表者

米澤 知恵  藍野大学, 医療保健学部, 講師 (20723042)

研究分担者 本多 容子  藍野大学, 医療保健学部, 教授 (40390166)
河原 史倫  藍野大学, 医療保健学部, 助教 (50803144) [辞退]
道重 文子  大阪医科大学, 看護学部, 教授 (00274267) [辞退]
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード舌苔 / 舌苔除去 / 口腔乾燥 / 保湿 / 口腔ケア / 高齢者
研究実績の概要

本研究は、「乾燥した舌苔を効果的に浸軟させる方法」および「舌苔除去効果が高く、対象者が感じる苦痛を最小限にできる方法」を検証することを目的としている。
研究は、第1段階として、乾燥した舌苔を浸軟させる効果的な方法を検証する。第2段階として、擦過圧力と擦過回数を統一し、2種類の舌清掃道具を用いて健康高齢者に舌ケアを行い、その効果を比較検討する。また、舌ケア中に対象者が感じる主観についても調査し、舌苔除去効果が高く、苦痛を最小限にし得る舌苔除去方法を検討する。第3段階として、第1、第2で効果の高かった方法にて、舌苔を有する高齢者に対して舌ケアを行い、その有用性を検証するという3ステップで構成される。
2019年度は、第1段階の研究を実施した。
【研究方法】①温度と湿度を設定した保育器内で模擬舌表面の模擬舌苔5gを乾燥させた。②乾燥させた模擬舌の重量を測定し、模擬舌表面の乾燥度を口腔水分計ムーカス(株式会社ライフ)にて測定した。また、Tongue Coating Index(以下、TCI)にて舌苔の付着程度を評価した。③乾燥した模擬舌表面に口腔保湿ジェル3種類、口腔保湿スプレー3種類、水をそれぞれ塗布し、3分間経過させた。④3分間浸軟させた模擬舌苔を、口腔粘膜用ブラシで除去した。擦過回数は20回に統一した。⑤口腔粘膜用ブラシで除去した後の模擬舌の重量を測定し、TCIにて舌苔の付着程度を評価した。⑥模擬舌苔を除去する前後の模擬舌重量から舌苔除去率を算出した。⑦ ③~⑥の行程を5回繰り返した。
【結果】舌苔除去率の結果は、統計分析中である。統計分析の結果、乾燥した舌苔を効果的に浸軟させる方法の根拠を示すことができると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2019年度は、第1段階の乾燥した舌苔を浸軟させる効果的な方法を検証する研究に取り組んだ。データ収集は終了し、現在統計分析中であるため、おおむね順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

2020年度は、第2段階の研究に着手する予定である。健康高齢者に対し、擦過圧力と擦過回数を統一し、2種類の舌清掃道具を用いて舌ケアを行い、舌ケア中に対象者が感じる主観についても調査する予定である。
本研究の対象者は高齢者であるため、新型コロナウイルス感染症に対し、十分な感染防御策を講じなければ、研究の実施が難しいと考えている。現在は、研究実施の時期を年度末頃まで遅らせることを考えているが、新型コロナウイルス感染症が拡大した場合には、2020年度の実施が難しいことも考えられる。

次年度使用額が生じた理由

2019年度に予算計上していた保育器が低価格で入手できたため、次年度使用額が生じている。
2020年度は、想定していなかった新型コロナウイルス感染症の感染予防策を講じる必要性が生じると考えられる。そのため、感染予防策に必要な費用に使用する予定である。

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi