研究課題/領域番号 |
19K11363
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 横浜市立脳卒中・神経脊椎センター(臨床研究部) |
研究代表者 |
高田 薫子 横浜市立脳卒中・神経脊椎センター(臨床研究部), 臨床研究部, 研究員 (30834543)
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研究分担者 |
阿部 弘基 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40737409)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 失語症 / リハビリテーション / AMPA受容体 / 脳卒中 / PETイメージング |
研究成果の概要 |
AMPA受容体に対するPETトレーサー[11C]K-2を用いて、失語症からの回復過程をシナプス機能分子レベルで捉え、言語機能の回復に関わる脳領域の同定を試みた。言語聴覚療法前後に2回のWAB検査と[11C]K-2 PET撮像を行った。WAB変化量と、優位半球と非優位半球の言語関連脳領域における放射線量(AMPA受容体発現密度)の変化量を測定した。同意を得た4症例の失語症回復過程で言語関連領域とその相同領域でAMPA受容体発現密度が増加している可能性を示唆していた。失語症回復過程の脳内シナプス機能分子変化を最初に捉えた報告であり、リハビリテーション過程の生物学的過程の理解を深めるものである。
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自由記述の分野 |
リハビリテーション医療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
対象患者数が4例と少数であることはlimitationであるが、本研究報告は、失語症回復過程の脳内シナプス機能分子変化を最初に捉えた報告であり、リハビリテーション過程の生物学的過程の理解を深めるものである。今後は本研究結果で示された失語症の回復とAMPA受容体増加量が相関する脳領域が、他の脳領域とどのような解剖学的・機能的結合関係にあるのかを探索すると同時に、当該脳領域がrTMSなどの非侵襲的脳刺激法の刺激部位の科学的根拠となりえるかの検証を進めていく。
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