研究課題/領域番号 |
19K11432
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 社会福祉法人浴風会認知症介護研究・研修東京センター (2021) 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター (2019-2020) |
研究代表者 |
牧 陽子 社会福祉法人浴風会認知症介護研究・研修東京センター, 研究部, 研究員 (60642303)
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研究分担者 |
服部 英幸 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 医師 (00298366)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 認知症 / 軽度認知障害 / エンパワメント / 幸福感 / 自己洞察 |
研究成果の概要 |
認知症とともにより良く生きていくためには、自律・自己決定の尊重が重要となる。軽度認知障害・軽度認知症に対するセルフマネジメント支援の事例検討より、セルフマネジメント支援は、本人の自己洞察・病識が保たれている段階では有効なことが示唆された。自己洞察能力の保たれている事例では、行動変容の意思を持ち、自己洞察を継続したが、自己洞察能力の低下していることが推察される事例ではそもそも課題認識を持たなかった。ただし事例検討からの仮説であり、今後の検証が必要である。当研究の総括として自立が障害されていく認知症において他者との関係性を維持・再構築していくための支援の在り方を展望論文で提案をした。
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自由記述の分野 |
認知症
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症の早期受診が推奨される一方、認知症の原因疾患の根本治療薬は未開発で、非薬物療法の進行予防の頑健なエビデンスの報告は無く、早期に受診をしても、進行予防の頑健なエビデンスに基づいた治療の提供は期待できず、診断告知により、本人の不安が増強される等のデメリットも指摘されている。認知症の早期診断・早期受診のメリットは、意思決定のできる段階で認知症とともにどのように生活をしていくのか、意思決定をしていくことにあり、そのための心理的サポートの提案・議論が求められていると考えられる。本研究では日常生活に焦点をあて、認知症がありながらもその人らしく生きていくことを支える提案を行った。
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