研究課題/領域番号 |
19K11523
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
杉浦 崇夫 山口大学, その他部局等, 名誉教授 (80136150)
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研究分担者 |
宮田 浩文 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (90190793)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 酸化ストレス / 代償性筋肥大 / 低酸素暴露 / アスタキサンチン |
研究成果の概要 |
加齢に伴う骨格筋萎縮(サルコペニア)の予防は、高齢者のQOLを維持する上で重要である。サルコペニアの原因として加齢に伴う酸化ストレスの亢進が考えられている一方、酸化ストレスはタンパク合成を促進させることも知られている。本研究は、若齢期と高齢期のマウスを用い、酸化ストレスを抗酸化物質あるいは窒素負荷による低酸素刺激により制御し、機能的過負荷による筋肥大への影響を比較検討した。 その結果、若齢動物では腱切除による筋肥大への相加効果は酸化ストレスの亢進により認められるのに対し、高齢動物では酸化ストレスの亢進により認められること、またそれらは速筋と遅筋では異なることが示された。
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自由記述の分野 |
運動生化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢に伴う骨格筋萎縮は、高齢者の骨折など健康維持に問題が生じ、医療費の増大につながる。筋萎縮を抑制することは健康寿命の延長や医療費増大の抑制などの観点からも、今日の重要なテーマである。酸化ストレスは、筋萎縮の原因として考えられている一方で、筋肥大にも関与していることが示されている。 本研究の結果は、腱切除による筋肥大への相加効果は若齢期では酸化ストレスの亢進によるのに対し、高齢期では酸化ストレスの抑制により認められたこと、またそれらは筋の収縮特性により異なることを示し、筋肥大を効果的に得るトレーニング法は年齢によって異なると考えられる。また、それらは速筋と遅筋では異なることを示唆する。
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