研究成果の概要 |
GHには分子量が異なるいくつかのVariantがあり、分子量20,000のGH(20K-GH)は血中のGHの約6%を占め、GH産生に占める割合も一定の割合でほとんど変化がない。外部からのGH投与は、そのほとんどが分子量22,000のGH(22K-GH)であるため血中や尿中の20K-GHの割合が低下する。この特性を活かし、頭髪を20K-GHに特異的な抗体を用いて免疫染色をおこなうことで外部からのGH投与の有無の判定を試みた。正常人では毛根部で20K-GHに特異的な抗体に染まる部分が認められたが、GH分泌不全症でGHの補充療法を受けている患者の毛根では染まらないことが明らかになった。
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