本研究の目的は、カヤックエルゴメーターを利用した漕パワー測定装置を開発することであった。既存の装置を改良し、パドルがロープを引くときの負荷を計測するためのストレインゲージ計をとりつけ、エルゴメーターを漕いでいるときのパワー発揮値を計測した。開発した装置を用いて、選手が高いパフォーマンスを発揮できた時とできなかった時のデータを比較した。具体的には、姿勢条件の違いによる影響がパワー発揮値に影響を及ぼすかについて検討した。また、異なるウォームアップ条件後に200mを想定したエルゴメータによる漕パフォーマンス測定を行い、200mのタイムが速い時のパワー発揮値の変化を検討した。
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