器械運動指導における運動観察力を高める映像教材の開発を試みた。この取り組みのなかで、①器械運動指導における教師の問題意識と観察視点の現状として、練習方法への関心は高いが、動作の仕方についての関心は薄いこと、技の成否に関わる諸動作の関係性を構造的に捉える視点が不足していることを示した②実技活動を伴わない映像教材による運動観察トレーニングでは、運動方向感覚や動感リズムを読み取ることは難しいことを示した。これらを踏まえて、③技の指導体系の基本的な考え方、具体的指導法、運動の課題と観察視点、運動観察演習を盛り込んだプログラムを作成した。
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