研究課題/領域番号 |
19K11577
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
足立 稔 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (70271054)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 身体活動量 / 加速度計 / 小学生 / 学校生活 / 行間休憩 / 昼休み休憩 / 体育の時間 / コホート研究 |
研究実績の概要 |
本研究は、身体活動量計であるライフコーダ(以下LCとする)を用いて、小学生の学校生活における身体活動量を、小学2年生時をベースラインとしたコホート研究として、小学6年生までの4年間追跡することが目的であり、本年度はその2年目である。 小学3年生102人(男子52人、女子50人)を対象に、2020年11月中の学校に登校する平日の5日間(月曜日から金曜日)にわたり、LCにより、身体活動量を測定した。LCの装着は、児童が朝登校後、教室に置いてあるLCを各時が腰部に装着し、学校生活を送り、下校前に脱着する方法で、登校から下校までの学校生活での身体活動量を測定した。身体活動量は、学校活動で区分した①学校内活動量、②行間休憩活動量、③昼休み休憩活動量④体育の時間の活動量を、それぞれ、歩数と強度別活動時間である中高強度身体活動(Moderate-to-Vigorous Physical Activity:以下,MVPA とする))で評価した。 身体活動量の結果であるが、男子においては、歩数で評価した①学校内活動量が6735±1293歩、②行間休憩活動量が1027±323歩、③昼休み休憩活動量が726±251歩、④体育の時間の活動量が1486±366歩であり、MVPAで評価した①学校内活動量が19.8±5.6分、②行間休憩活動量が3.9±1.7分、③昼休み休憩活動量が2.4±1.2分④体育の時間の活動量5.0±1.9分であった。一方、女子においては、歩数で評価した①学校内活動量が5689±1072歩、②行間休憩活動量が797±251歩、③昼休み休憩活動量が594±258歩、④体育の時間の活動量が1395±266歩であり、MVPAで評価した①学校内活動量が16.7±4.5分、②行間休憩活動量が2.9±1.3分、③昼休み休憩活動量が1.9±1.1分④体育の時間の活動量4.8±1.5分であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は、コホート研究として、小学生の身体活動量を小学2年生から6年生までの4年間(2019年度から2023年度まで)追跡調査することが目的であるが、今年度予定していた研究内容である,小学3年生を対象にした身体活動量の測定は、男子52人、女子50人、計102人で実施済みであるため。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度に、コホート研究2年目の身体活動量が測定できたので、令和3年度は、コホート研究3年目の追跡調査を11月に行う。すでに、調査の協力体制はできているので、当初の予定通り調査を進めていきたいと考えている。
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